【歯科衛生士インタビュー連載③】自費診療専門の歯科で働いた経験談

今回は自費診療を専門とする歯科に勤務されていた、歯科衛生士のゆりこさんにお話しをお聞きしました。

ゆりこさん、こんにちは。
簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは。
歯科衛生士のゆりこです。
今は退職していますが5年間、自費専門の歯科医院で勤務していました。
歯科衛生士として、自費診療のみの歯科医院に勤務されていたゆりこさん。

自費診療だけの歯科医院の勤務経験談を聞くことってなかなかありませんよね。
ゆりこさん、今回はよろしくお願いいたします☆

よろしくお願いします!
勤務歴:5年
自費診療専門医院で働いた歯科衛生士。現在は退職しています。
自費診療専門で勤務したことある方もない方も、ぜひ最後まで見ていってくださいね♪
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自費診療を志望した理由は?

自費専門の歯科医院を志望した理由は何ですか?

最先端の歯科医学を学べると思ったんです。また、患者さん1人1人に時間をかけてメンテナンスができることも魅力的でした。
メンテナンス時間に余裕がある
保険診療であればメインテナンス時間は20分~50分前後が一般的でしょうか。

ゆりこさんの医院ではメンテナンス時間はどれくらいだったのですか?

1人当たりのメンテナンス時間は60分です。

60分あれば、しっかり患者さんと向き合ってメンテナンスができますね。

そうですね。バタバタしたり、メンテナンスの時間が足りない、ということはあまりないですね。
自費メンテナンスの時間は60分
ゆったりと診療できる☆1日の来院患者数は15人前後

1日何人くらいの患者さんが来院されますか?

だいたい14人〜16人くらいですね。

そうなんですね。
気持ちに余裕をもって診療できそうですね。

そうですよね。
ゆったり勤務できていると思います。
患者数は1日14人~16人
一般歯科医院と比較した福利厚生はどう?ノルマとかある?

一般歯科医院と比較して、福利厚生はどうですか?

有給は比較的取りやすく、融通も効きますよ。

働きやすいのが一番ですよね。売り上げノルマがあったりしますか

売り上げノルマとかはないですね。
その歯科医院は、カウンセリングで契約をするとインセンティブがもらえるんです。
ですので、保険診療のクリニックより給与は良いかと思います。

自費診療の医院は、売り上げのノルマがあるのかな?とか思っていました。
ゆりこさんの医院ではないのですね。
契約がとれたらお給料が増えるのはうれしいですね♪
- ノルマなどはない。
- 契約が取れたらインセンティブがもらえる。
お休みや残業について

お休みのことや残業や早朝出勤についておうかがいします。
週休2日制ですか?
1日の残業時間はどうですか?

残業は固定残業代内での残業です。
それを超えることはないですね。
週休3日制なので、プライベートも充実しますよ。

残業は固定残業手当として支給されているのですね。
それを超えることはないということなので、安心できますね。
週休3日制であればけっこうお休みがあるイメージです。
例えば土日のどちらかがお休みでも、平日に2日お休みがあるということですよね。

そうですね。
うまく組み合わせれば連休もいけちゃいますね!

週休2日だとなかなか連休がなかったりしますが、週休3日だと連休ができやすいのも魅力的ですね。
- 残業は固定残業代が支給されているので、その範囲内で残業している。
- 週休3日
自費専門医院に来院される患者層は?

来院される患者層はどうでしたか?

子どもから高齢の方まで幅広くご来院されますが、30代~60代の方が多かったですね。

やっぱり、自費で歯科治療を受けようとする方はデンタルIQも高いんですね。
その分、治療の質も高いものを要求されますよね。
スタッフの方もそれに対応できるよう、しっかりとした知識と接遇が必要になってきますね。

そうですね。
患者さんが快適に治療が受けられるように心がけているスタッフが多いですね。接遇がとてもしっかりしていると思います。
そのため、クレームも少ないです。
- 患者層は30~60第の年齢層が多い。
- 子どもも来院する。
- 一般の保険診療と比較して患者さんの期待は大きいので接遇は大切。
自費診療専門の歯科衛生士の仕事内容は?

ゆりこさんがされていた、自費専門医院での仕事内容について教えてください!

受付業務では、電話応対があります。
予約を取ったり、問合わせに答えたり、ですね。
また、歯科診療のアシストもあります。

診療アシスタントのときは口腔内を触ることはありましたか?たとえば余剰セメントの除去やテック作りとか…。

口腔内は触らないことが多かったですね。
だいたいは先生が行います。

他にやっていた仕事はありますか?

患者さんに対する説明などは歯科衛生士が行います。初診の方の問診やカウンセリングと、治療の流れの説明もやっていました。

ほかには、スケーリングや歯周組織検査など、内容としては一般歯科の経験を活かせる業務が多かったです。ホワイトニングもやっていました。

一般歯科での経験をしっかりと活かして働くことができるんですね。
- 歯科診療補助・予防処置・保健指導
- 受付業務
- 電話対応
- 患者案内
- 診療アシスタント
- 患者さんへの説明・カウンセリング
- 初診時の問診
- 治療の流れや矯正治療の説明
- 補綴物の説明
- SRP
- ホワイトニング

過去にやっていた歯科衛生士の勤務経験がしっかりと活かせる仕事内容ですね。
ゆりこさんが採用されたポイントはこれ!

ゆりこさんが勤務していた医院で採用面接を受けたときのことを教えてください!
ゆりこさん以外に応募した衛生士さんはいましたか?

私以外に5名くらいの応募者がいたみたいです。

5名の応募者の中でゆりこさんが選ばれた理由って何だったのでしょうか。

詳しくはわからないのですが、熱意を持って面接に挑みました。
給料が良いから、とか経験を増やしたい、というだけではなくこの医院で働きたい!という強い熱意を持っていました。

その強い熱意を伝えられたんですね。
ゆりこさんから見た採用される衛生士さんの共通点ってありますか?

まず、社会人として当然の事が出来ていることが大切だと思います。面接時にコミュニケーションを取れない人は、採用されない印象でした。
採用されている人は、患者さんへの思いがある方が多い印象です。
もちろん、患者さんに対する思いがあっても、その医院とご縁がなければ採用されません。
その医院のカラーがあって、医院としてもそのカラーに合った人材が欲しいですよね。
\希望の医院がどういう人材を求めているか、くわしく知るには転職エージェントに聞くのが一番!/


私が見てきた中では、採用されている衛生士さんは、患者さんへの思いがある方が多い印象です。私は、面接のときに患者さんへの思いや今後どうなりたいか、などを話しました。
採用面接に受かったワケは、患者さんへの思いや今後何をしたいかをしっかりと伝えたから。
自費専門の歯科医院に勤務して成長したこと

自費専門医院で勤務したことによって、スキルアップにつながったと思いますか?

仕事の中に自費治療のコンサルをすることがあるんです。
そのために、新しい治療や材料など様々な知識を得られます。
だから、コンサルスキルはアップしました。

コンサルは実際に何回も経験していくにつれて、うまく伝えられるようになりますよね。
患者さんに伝わるように勉強していく必要があるんですね。

他にもあります。
スケーリングのときには、歯石や付着物を取るだけではないんです。
どのようにしたら痛くないか、快適にクリーニングを受けていただけるかなど勉強会があるので手技のスキルもアップします。

たしかに!
保健診療でもクリーニングは受けられるので、自費のクリーニングも同じじゃダメなんですよね。
保険診療以上に「このクリーニングを受けたい!」と思って頂かないといけない。
そうすると、『痛くない』『快適なクリーニング』はかなり重要なスキルですね。
この『痛くない』『快適なクリーニング』は自費診療だけではなく、他院に転職した際にも役立つスキルですよ。
- コンサルスキルがアップした。
- 快適なクリーニングを提供できるようになった。
自費専門に勤める歯科衛生士に必要なこととはなんですか?

自費専門歯科で求められるスキルは何だと思いますか?

私が5年間勤務してきて、たどり着いた答えはコレです!
- 接遇
- 仕事の丁寧さ
- 意欲的に勉強する向上心

手技はもちろんですが、接遇もそれと同様に大切です。
また、クリーニングを楽しみにしてくださっている方が多いので、不快にならないよう丁寧に作業していくとこがとても大事だと思います。
そして、新しいものを覚えたりするので意欲的に勉強する必要があります。

これまでのお話をおうかがいしてきて分かったことは、ゆりこさんが大切にしてきたことは患者さんを大切に思うことなんですよね。
意欲的に勉強することも患者さんのため、につながりますね。

今日は貴重なお話をありがとうございました。
自費診療専門医院に興味のある歯科衛生士さんには大変参考になったお話だと思います。
まとめ
今回は、自費専門の歯科医院にて5年間勤務されたゆりこさんにお話しを聞くことができました。
ゆりこさんは応募者5人ほどの中から採用され、そこから5年間勤務されました。
歯科医院にはその医院のカラーがあり、そのカラーに合う人材が採用される傾向がありますよね。

もちろん、初めて出会う歯科医院のカラーは応募者である私たちには分かりません。
おすすめは転職エージェントに登録して、担当者に聞くこと。
- どんな歯科衛生士を求めているのか
- スタッフの様子は?
- 患者層は?
自分だけでは知ることが難しい歯科医院の情報を、転職エージェントの担当者はしっかり教えてくれます。
ただし、転職エージェントによって掲載されている求人情報も違ったりします。

そこでおすすめは2~3つの転職サイト・エージェントを利用すること!
担当者がつく転職エージェントに2~3つくらい登録しておくことをおすすめします!
担当者の方が自分と合わない、ということもあり得るんです。
求人情報の比較検討もできますし、広い目で就活できますよ。
どんな転職エージェントがあるのか、おすすめのエージェントをまとめた記事も参考にしてくださいね。


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